■2020.09.21
短期アーティストインレジデンスプログラム‘京都:Re-search 2020 in 南丹‘に参加してきました。
今回の短期滞在から来年度京都で実施される展覧会「大京都」に向けた作品プランを思考するといった内容です。
私は不老不死伝説の八百比丘尼の伝承が伝わる南丹市日吉町の玉岩地蔵堂を作品着想のベースとし、不老不死から考える現代の死生観について作品プランを発表しました。
京都:Re-search 2020 in 南丹
開催期間:令和2年9月7日(月)~9月20日(日)
滞在場所:京都府南丹市内の滞在施設
講 師:荒木 悠(映像作家)
長谷川 新(インディペンデントキュレーター)
彦坂 敏昭(画家)
事業主体:京都:Re-Search実行委員会(構成:京都府、南丹市ほか)
■2020.0910
スパイラルでの展示に参加し、新作を出す予定です。
開催概要
タイトル:1GB
会期:2020.9.12(土)-13(日) 11:00-20:00
会場:スパイラルホール(Spiral 3F)
入場料:一般500円 (学生無料*要学生証提示)
※Peatixにて発売https://spiral1gb.peatix.com/
(要事前申し込み、日時指定制)
主催:株式会社ワコールアートセンター
企画:スパイラル
https://www.spiral.co.jp/topics/art-and-event/1gb
小山展示作品
“社会は夢の共同体 -正気の水-”
2020,sound installation
”社会は夢の共同体 -私たちはまともを装う-”
2020, video instlastion
■2020.05.19
現在休業中のArt Center Ongoingが行っているプロジェクト「Ongoing Stamp Card Drawing Project」
に参加させていただきました。
様々な作家のドローイングが描かれたオンゴーイングで使えるチケットの販売となります。詳細はこちら⇩
http://www.ongoing.jp/ja/artcenter/index.php?itemid=798
■【EDITION BOX -VIDEO WORKS as MATERIAL-】
2020/2/17(月) ‒ 3/3(火) 13:00 - 20:00
HIGURE 17-15 cas|〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3-17-15
参加作家:奥田 栄希、尾﨑 藍、鐘ケ江 歓一、小山 渉、瀧 健太郎、中川 陽介、藤田 淳也、松田 修、メランカオリ、和田 昌宏
展示企画者:小山 渉、中川 陽介
協力:無人島プロダクション、LOKO GALLERY、Takashi Somemiya Gallery、HIGURE 17-15 cas
【展示概要】
「Edition box」とは映像作品の売買に用いられる形式で、映像のマスターデータや証明書、指示書などをまとめた箱のことです。
通常は美術館やギャラリーで展示されないので目にする機会はありませんが、boxの外観、素材、証明書や指示書の内容、マスターデータの媒体など、様々な選択の結果として納品されたEdition box の仕様には作品以上にアーティストの考えや個性が現れていることも珍しくありません。本展は会場内でアーティストの作品を選び視聴する環境とあわせて、Edition boxに実際に触れて鑑賞し購入できる状態で展示します。映像作品を手渡し可能な物質へと落とし込む、各アーティストの様々な戦略と態度をEdition box を通して知っていただければと思います。
本展は以前より納品や鑑賞に注目した展示を企画してきたアーティストの小山渉と、保存や記録フォーマットに注目し活動している中川陽介による共同企画です。トークイベント「納品のマニュアル」では中川がHIGURE17-15cas代表の有元利彦と共同で行っている保存媒体のリサーチを土台に、保存の観点からみたEdition box のあり方について語ります。またギャラリストとコレクター、メディア研究者のトークイベントを通してEdition box の更なる可能性についても多角的に掘り下げていく予定です。Edition boxとそれに含まれる証明書、指示書、売買契約自体が拡張され、複雑な表現手段となりつつある昨今、実際の納品に悩むアーティストやコレクターの情報共有の場としても皆さまにご来場頂けたら幸いです。
【event】
2/23 ( 日)17:00 - 20:00 オープニングパーティー
2/24 ( 月/ 祝)14:00 - 15:30 アーティスト・トーク
2/24 ( 月/ 祝)16:00 - 18:00 トークイベント「コレクターズ・ストーリーズ」
深野一朗(CaM プロデューサー/コレクター)×黒木健(玩具メーカー会社員/コレクター)× 藤城里香(無人島プロダクションディレクター)
3/1 ( 日)15:00 - 16:30 トークイベント「納品のマニュアル」
有元利彦(HIGURE17-15cas 代表)×中川陽介×小山渉
3/1 ( 日)17:00 - 19:00
トークイベント「映像を扱う作家の未来について」
瀧健太郎( アーティスト / VIDEOART CENTER Tokyo 代表)×小山渉×中川陽介
【open edition】
今回の企画では映画のDVDのようなopen editionという形式での販売も予定しています。editionの限定数の設定を無くすことで安価に作品を購入できる為、映画のDVDやレコードを集めるように、映像作品を誰でも気軽に購入して楽しんで頂けたらと思います。
open edition提供:石居 真信、尾崎 藍、瀧健太郎、田中 義樹、田中 良佑、und jasper und(藤田淳也+Kiki Park)、無人島プロダクション…and more!
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【EDITION BOX -VIDEO WORKS as MATERIAL-】
2020/2/17(mon) ‒ 3/3(tue) 13:00 - 20:00
HIGURE 17-15 cas|3-17-15,
Nishinippori, Arakawa-ku, Tokyo-to, Japan, #116-0013
mail: wataru6koyama@gmail.com (Wataru Koyama)
Artist: Eiki Okuda, Ai Ozaki, Kanichi Kanegae, Wataru Koyama, Kentaro Taki, Yosuke Nakagawa, Junya Fujita, Osamu Matsuda, MELANKAORI, Masahiro Wada.
Exhibition organizer: Wataru Koyama, Yosuke Nakagawa.
Cooperation:
MUJIN-TO Production, LOKO GALLERY, Takashi Somemiya Gallery, HIGURE 17-15 cas.
【Outline of the Exhibition】
"Edition box" is a form of product of video works. It is a box which contains the master data of the work, certificates and instructions.Usually, museums and galleries do not exhibit the boxes themselves, but a box often expresses thoughts and individuality of an artist through its appearance, material, the language of certificates and instructions, the medium of the master data and so on. This exhibition will display video works together with the edition boxes to allow the visitors to touch and buy as well as to watch. I hope it will be an opportunity to enjoy learning artists' attitudes and strategies to put a piece of work into materials and complete a product.
This Exhibition is a collaborative project by Wataru Koyama and Yosuke Nakagawa. Wataru Koyama has been producing multiple exhibitions under the theme of delivery and appreciation, and Yosuke Nakagawa focuses on preservation and documenting formats. There will be several talks during the exhibition, and in one of them titled "Manual for Delivery of works", Nakagawa will welcome his collaborator on the research of preservation materials, Toshihiko Arimoto (the representative director of HIGURE17-15cas) and discuss on the concept of "edition box" from the perspective of preservation. In other talks, gallerists, collectors and researchers of media studies will provide various perspectives to consider the potential of "edition box". Edition boxes and the contents contained inside have now become complexed means for artistic expressions. I hope this exhibition and those talks play the role of a platform for those who are concerned about how to deliver works and willing to share useful information.
【Event】
・2/23 (Sun.)17:00 - 20:00 “Opening Party”
・2/24 (Mon./ holiday)14:00 - 15:30 Talk “Artist Talk”
・2/24 (Mon/ holiday)16:00 - 18:00 Talk "Collectors' stories"
Ichiro Fukano (CaM producer / collector), Ken Kuroki (toymaker/ collector), Rika Fujiki (director of Mujinto Production)
・3/1 ( 日)15:00 - 16:30 Talk "Manual for Delivery of works"
Toshihiko Arimoto(the representative director of HIGURE17-15cas), Yosuke Nakagawa, Wataru Koyama
・3/1 ( 日)17:00 - 19:00 Talk "The Future of Video Artists"
Kentaro Taki (artist / representative of VIDEOART CENTER Tokyo), Wataru Koyama, Yosuke Nakagawa
About "open edition"
We will sell works in the form of "open edition" which is equivalent to movie DVDs. It abolishes the idea of limiting edition numbers, which encourages visitors to enjoy buying video works as casually as they collect DVDs and records.
Available as open edition: Makoto Ishii, Ai Ozaki, Kentaro Taki, Yoshiki Tanaka, Ryosuke N. Tanaka, und jasper und(Junya Fujita+Kiki Park), MUJIN-TO Production…and more!
■『作品を”飾る”#2 -Video Edition Box-』
企画:小山渉
参加作家:und jasper und、尾﨑藍、鐘ヶ江歓一、小山友也、小山渉、藤田淳也、メランカオリ
会期:10月22日(火、祝日)~ 10月26日(土)、 12:00~21:00
場所: Art Center Ongoing
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
入場料:400円(セレクトティー付き)
イベント:
・10月22日18時~ 「オープニングパーティー」入場+軽食+イベント代: 1000円
・10月26日(土) 18時~ トークイベント:「ギャラリストの視点から学ぶEdition Box」
ゲスト:藤城里香さん(無人島プロダクション代表) 入場+イベント代: 1000円
作品を”飾る”という方法を通して、作品や展示のあり方について再考する企画の第二弾。
二回目となる今回は、映像作品をテーマとして、映像作品の売買で扱われるedition boxを展示し、鑑賞者が実際にedition boxを手に取って映像作品を再生し鑑賞する展示を行います。
普通、映像作品のedition boxはコレクター等の購入者しか目に触れる機会はありませんが、作家それぞれが映像作品に対して趣向を凝らした箱は、映像作品を一つの世界観として箱に閉じ込めた、コンセプチュアルなオブジェとして、また、ある種レコードのようなフェティッシュな趣を感じさせます。また、鑑賞者が自由に手に取って選択する映像作品の鑑賞体験は、作家の意図から離れた特殊な鑑賞体験といえます。
本企画では、モノとして映像作品を見るフェティッシュもしくは美学的な視点や、映像作品の鑑賞体験のあり方に対して従来とは異なる視点から映像作品の展示を試みます。
http://www.ongoing.jp/ja/artcenter/gallery/index.php?itemid=729
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Special exhibition
『"Display" with Art #2 -video edition box-』 10.22(Tue/holiday)〜10.26(sat)12:00〜21:00
Organized by Wataru Koyama (artist) Participating
artists: und jasper und, Ai Ozaki, Kanichi Kanegae, Yuya Koyama, Wataru Koyama, Junya Fujita, MELAN KAORI
『Display of works #2 -video edition box-』aims to re-consider how "art exhibition and "works of art should be / can be" through "decorating the space with art". This is the second time of this event series, which takes a form of exhibition where all the artworks will be on display in "edition boxes" that are generally used for selling video works. The visitors can freely open the boxes and play to watch them. Usually the "edition boxes" are only for the eyes of those who have purchased the video art work (such as art collectors), but the boxes can be representation of the condensed artistic worlds of the artist, or conceptual object by itself. It can also be closer to the covers of analog records that give somewhat fetish impression. Moreover it'll be an extraordinary experience for the visitors to freely touch and select which art films to play, being independent from the artist's intention.
■第22回 ネオ夜の会ー戦後と現代研究プロジェクト
「社会は夢の共同体」-不可視化される”精神”-
発表者:小山 渉(こやま わたる)/ アーティスト
概要
アーティストである小山が近年取り組んできた作品に、ある精神福祉施設で働いたことから関心を抱いて制作を始めた精神疾患にまつわるシリーズ「社会は夢の共同体」と題した映像作品や写真作品があります。今回はアーティストから見た日本の精神疾患についてを、小山の作品鑑賞と精神疾患の歴史を交差させたレクチャーを行います。
具体的な内容としては、100年程前に実際に各地で行われていたいわゆる座敷牢に精神疾患患者を保護していた”私宅監置制度”を扱った作品や、現在精神療法で用いられる”箱庭療法”をアレンジして幻聴が聞こえる当事者と撮影を試みた不可視を巡る作品などを題材に、小山が関心を寄せる不可視化される”精神”について話を進めていきたいと思います。
また、レクチャーの前に、今年移転100周年を迎える日本の精神病院の中でも歴史ある都立松沢病院内の”日本精神医学資料館”への見学も行います。こちらの資料館はもともと実際の病院で使われていた夜間救急診療室と保護病棟に資料展示を行っている為、当時の病棟の雰囲気を少なからず感じて頂けるかと思います。こちらの見学もあわせて当日は皆さんと一緒に過去から現在に至る日本の”精神”について考えていけたらと思いますので、ご興味ある方はぜひご参加下さい。
日時:2019年8月18日(日)15:00~19:00 ※時間内に移動有り、途中参加可
会場:15時京王線八幡山駅集合
都立松沢病院 日本精神医学資料館 〒156-0057 東京都世田谷区上北沢2-1-1
上北沢区民センター第2会議室 〒156-0057 東京都世田谷区上北沢3丁目8−9
スケジュール:
15:00~16:00 八幡山駅集合⇨ 都立松沢病院 ”日本精神医学資料館”見学ツアー
16:00~ 上北沢区民センター第2会議室へ移動
16:30~18:00 小山作品鑑賞を交えたレクチャー「社会は夢の共同体ー不可視化される”精神”ー」
18:00~18:10 休憩
18:10~19:00 ディスカッション
19:30~ 飲み会・交流会
■ SakSak #14 小山 渉 Phantasma / みえてくるもの|参加型パフォーマンス
暗い洞窟、火の揺らめき、前方のみを見続ける囚われた人々、影によって作り出されるイメージ、イメージを操作する者…
私はこれらの要素を含んだプラトンの”洞窟の比喩”に、実際のイデアにまつわる内容よりも、そのイメージ自体に強く惹かれてきました。今回はそうした“洞窟の比喩”をモチーフに“みえてくるもの”を探ってみようと思います。
出演:小山 渉/企画:野本 直輝
日程:2019年6月8日(土)
開場:18:00 開演:18:30
料金:1,000円+投げ銭
会場:blanClass(横浜市南区南太田4-12-16)https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
saksak webサイト
blanClass webサイト
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190608
野本さんテキスト
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Series SakSak #14 Participatory performance | Wataru KOYAMA [Phantasma]
Dark caves, fires, people who keep looking only forward, images produced by shadows, those who manipulate images … I was strongly interested in the image itself, more than Plato's Allegory of the Cave. I will try to find “Phantasma” referring to “Allegory of the Cave”.
Performer:Wataru KOYAMA / Direction::Naoki NOMOTO
Saturday, June,8, 2019 Open 6:00 pm Start 6:30 pm
General Admission: ¥1,000 +Tip
Venue:blanClass(4-12-16 Minamiota Minami-ku, Yokohama-shi)
https://goo.gl/maps/Q7Aat7nBarE2
http://blanclass.com/japanese/schedule/20190608
[映像]
blanClassでのイベントについて企画者の野本さんと夜の公園で色々お話させていただきました。
4:00~ ”幽霊”的な原体験についてなど
24:00~ 最近展示した精神疾患にまつわる作品の話
38:00~ 当日行うblanClassでのパフォーマンスのプランについて
何だかんだ1時間ほど喋ってしまったので、上の項目を参考にしてみて頂けたらです。
■小山 渉 個展 ”Untouchable”
日時:2019年2月22日(金)~ 3月10日(日)(月・火 休)入場無料
水・木・金 13:00-20:00(最終入場:19:30)
土・日 12:00-20:00(最終入場:19:30)
会場:北千住BUoY 2Fギャラリー 〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11
Statement
私は思春期の約3年間を不登校で過ごし、卒業間近1度だけ登校した。
いじめなどが原因ではなかった為、クラスメイトはそれなりに温かく迎えてくれたが、私は結局集団の中に溶け込むことは出来なかった。1度集団から外れた空白の時間は大きく遅延し、自分の存在が「幽霊」のように感じた。
その経験は現在の作品制作に大きく関わっているように思う。
他者との遅延や断絶、既存の枠組みに同期がされない、そうした身体的な違和感が自分にとっての原体験と言える。私にとって「幽霊」とは、人が作り出す「幽霊」であり、それは中間性のようなものかもしれない。社会の宙にゆらぐ、人間の不確かなものとして。
For three years during my adolescence,I did not go to school at all except once right before the graduation. There was no bullying, and the reason of not going to school was something else, so my classmates welcomed me warmly, but, after all, I could not adapt myself into the community. There was a long delay of myself because of having had been out of the community, which made me feel that I am as if a ‘phantom’. I guess this experience influences enormously on my creation. This fresh memory of my experience during adolescence gave me the sense of incongruity: delay and gap between oneself and others, or the difficulty of synchronization with norms. For me, a ’phantom’ is something that is produced among people by the people themselves. It floats in the air as uncertainty of human beings.
会期中のハンドアウト/ handout of the exhibition
https://www.dropbox.com/s/juelu8e7li96roy/map%202%20out%20line.pdf?dl=0
https://www.dropbox.com/s/g37t71rdakkwj50/statment2%20jpn%20out%20line.pdf?dl=0
https://www.dropbox.com/s/1g6eixscyoj8txw/statment2%20outline.pdf?dl=0
■”作品を「飾る」#1”(スーパーオープンスタジオ2018)
会期:2018. 10.13, 10.14, 10.20, 10.21, 10.27, 10.28, 11.3, 11.4 13:00-18:00
場所:相原スタジオ 〒194-0211 東京都町田市相原町764−2
企画:小山 渉
企画協力:尾﨑 藍、仁禮 洋志(相原スタジオ)
参加作家:
青木 理紗、石居 真信、市川 詩織、市橋 晴菜、大石 一貴、小黒 実咲、尾﨑 藍、鐘ヶ江 歓一、Kto Kto、小山 渉、近藤 大輔、鈴木 飛馬、田中 義樹、時山 桜、長尾 郁明、#Swipe、前田 春日美、水上 愛美、メランカオリ
会期中のハンドアウト/ handout of the exhibition
https://docs.google.com/document/d/1Nr52ZJ5GZW25ZBqJ4-erI1l4796h32raxkacsXYyk04/edit?usp=sharing
■『旅する地域考 - 秋田で着想する夏編』 最終作品プランプレゼンテーション, 2018
小山 渉 ”旅人がみる夢:迷い込む経験” (レクチャーパフォーマンス)
プレゼンを始めると同時に、平田篤胤とその”幽契”を教えてくれた”君”へ電話をかけ、通話という形で”君”と現実の観衆へ向けて語りだす。
”君”と旅をしたことで感じた秋田の上の空の旅、平田篤胤の”幽契”、夢幻能における劇中劇…現実から虚構としての舞台へと緩やかに迷い込んでみる。
最終発表内容(旅する地域考 archive リンク)
中間発表(旅する地域考 archive リンク)
http://akibi-tabikou.jp/archive/2019/03/27/%E5%A4%8F%E7%B7%A8-%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88/
主催:秋田公立美術大学
企画・ディレクション:
岩井成昭、岸健太、相馬千秋 〈夏編〉、藤井さゆり(NPO法人芸術公社) 〈夏編〉
制作統括:岩井成昭、藤井さゆり(NPO法人芸術公社)〈夏編〉
事務局:小熊隆博 (みちひらき LLC.)、柳澤 龍 (Share Village Project 御庭番)
写真:船橋陽馬(根子写真館)、蜂屋雄士
■ ”Escape”
2018.03.28 [水] - 2018.04.08 [日]12:00-21:00 定休:月、火
入場料:¥400(セレクト・ティー付き)
場所:アートセンター・オンゴーイング
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1丁目8−7
Statement
"Escape"="逃げる"という言葉には、ポジティブとネガティブな意味合い、またそのどちらにも属さないようなニュアンスが含まれている。前に進んでみたり、後ずさりしたり、あるいは停滞する、というような。
私たちは社会の規範や枠組みといったものと向き合い、様々な選択肢の中から自覚して事を進めているようで、本当のところどこに向かっているのかわからない気もしてくる。そうして、フラフラしたつかみきれないような足取りでゆっくりと道を歩いてみると、時には忘れてしまった何かをすくい取ることが出来るかもしれない。
今回の展示では"逃げる"という選択肢から浮かび上がる可能性について考えてみたい。
イベント:
・3月31日(土)14:00~ トークイベント ゲスト:小泉明郎(アーティスト)
参加費:¥1000(drink+入場料)
・3月31日(土)18:00~ オープニングパーティー
参加費:¥1000(軽食+1drink+入場料)
・4月1日(日)15:00~ トークイベント
ゲスト:相馬千秋(アートプロデューサー、芸術公社 代表理事、立教大学特任准教授)
参加費:¥1000(drink+入場料)
・4月8日(日)15:00〜 Pre Ongoing School
作家本人による展示作品の解説を交えてのレクチャー。お好きなケーキとお飲物がついてきます。料金:1500円 (ケーキとドリンク付き、先着30名様)
作家紹介:
芝愛弥葉(しばあやは)は、2014年女子美術大学を卒業し、主に映像や詩、ドローイングなどを創作しているアーティストです。在学中より映像作品を中心とした制作を始めました。
芝が作品の創作を通じて試みるのは、虚無への抵抗です。芝が語る虚無とは、自分だけの世界に入り込んでしまい、他者から断絶された状況のことを指します。「ハワイに行ったときテレビで番組表が流れてきて、それがずっと続くように感じた。自分とテレビ、世界はそれだけになって、自分の意識は映像にがんじがらめになってしまう」と、自身の「虚無」の体験を語ります。
最近では、テレビのほかにも、人の意識を独占するモノが、人々の生活の中にあふれていますが、それらに取り囲まれた私たちは、自分が彼女の言うような「虚無」の状態に置かれていることに気付かないでいます。芝の作品は、いつの間にか私たちの心に巣食った「虚無」を顧みる機会を与えます。
自分自身の夢や書きなぐった言葉から作り始めるという彼女の作品は、夢幻的であり、繰り返される行為をどこかで断ち切りたいと思わせます。延々に続くかと思われる繰り返しの途中、その虚無を打ち壊す象徴としての事件が起こります。息を詰めて作品を見つめる私たちも、その瞬間を待っているのです。
小山渉(こやまわたる)は、2016年に東京造形大学を卒業し、主に映像作品を創作するアーティストです。
小山は映像作品を作り始めた頃から、「幽霊」を人が創り出したモチーフとして意識しています。学生時代、学校へ足が向かわなかった時期があり、そこで経験した世界との乖離や遅延が、幽霊という存在にシンパシーを感じるきっかけとなりました。
幽霊という言葉は煽動的であり、怪談として消費される側面を持ちますが、東日本大震災の被災地の人々が当時のことを幽霊を通じて外に向けて語り始めたという事実に小山は着目しました。被災地から遠く離れた場所にいる人々が抱く、報道を通じて震災を事実だと理解しながらも、やはり他者でしかないという感覚。
小山は、この「他者でしかない」という感覚を、震災という出来事が持つもうひとつのリアリティとして描き出そうとします。
小山は、自身の表現活動について、「美術は、どう他者と寄り添っていけるか、わからないものとどう向き合うかを考える手段の一つである」と語ります。一見、内省的な営みのように見える作品でありながら、その作品の意識下には他者の存在・まなざしが深くかかわっているように感じられるのは、こうした表現活動に対する小山の考え方によるものではないでしょうか。
今回の展示『escape』では、逃げるという選択肢から浮かび上がる可能性を考えます。虚無やトラウマ、ふとした瞬間に心によぎる、他者に対する無関心。それらに直面したとき、私たちはどうにかしてそれらから逃げようと試みます。しかし、逃げるとは、諦めることではないのかもしれません。前に進んでみたり、後ずさりしたり、あるいはちょっと立ち止まってみたり。芝と小山、二人の作品は様々な「escape」の形、そしてその先にあるものを提案してくれるでしょう。この機会にぜひ、多くの方にご覧いただければと思います。
(Art Center Ongoing 高橋萌香)
2018.03.28~04.08 "Escape"小山 渉 | 芝 愛弥葉 トークイベント @アートセンターオンゴーイング
03.31 ゲスト 小泉明郎さん(アーティスト)
04.01 ゲスト 相馬千秋さん(アートプロデューサー、芸術公社 代表理事、立教大学特任准教授)
※小泉さんトーク映像はイベント参加者の方からのご提供の為、途中から始まり途中で終わってしまいます。あらかじめご了承ください。冒頭の途切れ部分は作家による作品解説、後半途切れは主に映像というメディアに内在する暴力性についてをお話して頂きました。
※映像非公開にしてもいいかも
■シアターコモンズラボ 冬期集中ラボ 「スペクタクルの林間学校」
最終プレゼン「タバコの話」(パフォーマンス)小山 渉
”テラスの外 で別の参加者とたばこを吸いながら会話をし、 その様子をスカイプ越しに室内に伝えた。他愛 のない、けれどどこか親密性が漂う話は、実際 に喫煙所で感じる一時的な関係性を再現した そう。”
このパフォーマンスをもとに2018年に映像作品”忘れようとしても思い出せない”を制作した。
会場│SHIBAURA HOUSE
参加者数│10名
企画│ジュリアン・フルネ(アミカル・ド・プロダクション)
共同企画│アンナ・チャプスキー、マリオン・ル・ゲルエ
01│2018年2月28日[水] 10:30-18:00 イントロダクション、方法論に関するレクチャー等
02│2018年3月1日[木] 10:30-18:00 ワークショップ
03│2018年3月2日[金] 10:30-18:00 ワークショップ
04│2018年3月3日[土] 10:30-18:00 プレゼンテーション